エアコンの吹き出し口を見ると、黒いポツポツしたものや、ふわふわしたものがありませんか?
黒いポツポツしたものはカビです。
エアコンのカビは湿気やホコリが原因で発生します。
実はエアコンにはカビの栄養源となる要素がたくさんあるのです。
では、エアコン吹き出し口のカビを放置していると、エアコン本体にも、使う人の健康面にも悪影響を及ぼします。
そのため、エアコンは定期的な掃除と予防法を実践し、快適な空気環境を保たなければいけません。
本記事では、エアコン吹き出し口にカビが生える原因や危険性、正しい掃除方法と予防法を紹介します。
正しい掃除方法と予防法を知って、快適な空気環境を保ちましょう。
エアコンの吹き出し口にカビが生える原因
カビが生える原因ですが、カビは温度、湿度、汚れの条件で増殖します。
エアコンは、カビが生えやすい条件が揃いやすい環境でもあるんです。
エアコン内部の温度と湿度
エアコンを使うと、室内の空気を冷やす・温めますが、その際に水分やホコリも含まれます。
水分やホコリは、エアコン内部や吹き出し口に付着していまい汚れとなります。
エアコンを止めると、室内の温度と湿度に合わせて、エアコンの内部も温まったり冷めたりします。
エアコン内部に温度差が生じると、内部で結露が発生、もしくは乾燥し湿度も変化します。
エアコン内部や吹き出し口はカビの好む環境になってしまいます。
また、室内の温度と湿度もカビが生える原因となります。
エアコンの使用時に設定されやすい20~30℃の温度でカビは発生しやくなります。
また、エアコンを使用すると室内の空気が循環されるため、湿気がこもりやすくなることも原因となります。
長期間使用していないとき
エアコンを長期間使用しない時期に、カビは発生しやすくなります。
また、冬場は暖房を使って、室内が乾燥しやすくなるためさ湿度差が大きくなります。
エアコンを長期間使用しない時期は、汚れや水分が放置されてカビの餌食になってしまいます。
気が付かずにカビが増殖したままで、エアコンを使う季節になったときに、カビだらけの空気を吸ってしまうことになります。
カビだらけのエアコンにしないためにも、定期的な掃除と予防対策が必要です。
エアコンの吹き出し口のカビはデメリットだらけ
エアコン吹き出し口のカビは、見た目が汚いだけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
アレルギーや喘息の危険性
カビを吸い込むと、喉や鼻、肺などの呼吸器系に影響を与えることもあります。
特に、アレルギー体質の方や免疫力が低下している方は注意が必要です。
カビは、喘息や花粉症などの症状を悪化させたり、発熱や咳などの感染症の症状を引き起こす可能性もあります。
エアコンの効率が悪くなる
エアコンの吹き出し口にカビが生えると、エアコン自体の効率も悪くなります。
カビは、エアコンのフィルターやファンなども汚染するため空気の流れを妨げます。
その結果、エアコンは冷暖房能力が低下し、電気代が増加することもあります。
エアコンの吹き出し口の掃除方法
掃除方法は2パターンあります。
羽根の隙間から拭く方法
羽根の隙間から拭く方法は比較的簡単な方法ですが、汚れがひどい場合や羽根が固定されている場合は、完璧には掃除できません。
- エアコン用クリーナーなどで吹き出し口全体を除菌・洗浄します。
- 綿棒やキッチンペーパーなどで羽根の隙間に入って拭き取ります。
- 拭き取った汚れを乾拭きします。
- エアコンを暖房モードにして10分程度運転させます。
羽根を外して拭く方法
羽根を外して拭くと徹底的な掃除ができますが、外すときや戻すときに注意してください。
- エアコン用クリーナーなどで吹き出し口全体を除菌・洗浄する
- 吹き出し口のカバーを外す
- 羽根を引っ張って取り外す
- 水道水や中性洗剤で洗う
- 乾かしてから元通りに戻す
- エアコンを暖房モードにして10分程度運転させる
どちらの方法でも、掃除後にエアコン内部も清掃する必要がある場合があります。
エアコンの内部を洗浄する場合は、専門業者に依頼することがおすすめです。
エアコン吹き出し口のカビは危険ですが、正しい掃除方法と予防法で対処できます。
エアコン吹き出し口のカビ予防法
エアコン吹き出し口のカビを予防できる簡単な3つの方法を紹介します。
定期的にエアコンフィルターの掃除や交換を行う
エアコンフィルター、空気中のホコリや汚れを取り除く役割がある分、汚れやすいです。
汚れたフィルターはカビの温床となるだけなく、エアコンの効率も悪くなります。
そのため、定期的にフィルターを外して水洗いをする・必要に応じて交換することが大切です。
フィルターの交換は、1~3ヶ月に1回程度が目安としましょう。
使用後に送風モードで10分程度乾燥させる
エアコン内部は、湿気が高くなりやすです。
湿気は、カビの発生条件となるため、使用後に送風モードで10分程度エアコン内部を乾燥させましょう。
特に冷房モードや除湿モードで、エアコンを使用した後に行うと効果的です。
消臭剤や抗菌剤でエアコン内部の臭いや菌を抑制する
エアコンは見えない部分でも、カビや菌が増殖している可能性があります。
内部にカビが発生していると、臭いや空気質の低下を引き起こします。
そのため、市販されている消臭剤や抗菌剤などを使用してエアコン内部を清潔に保ちましょう。
ただし、使用方法や頻度は製品ごとに異なりますので注意してください。
まとめ
エアコンの吹き出し口にカビが発生すると、健康に悪影響を及ぼすだけでなく、エアコンの性能も低下させてしまいます。
カビは湿気やホコリなど原因で繁殖しますが、定期的な掃除と予防法で防げます。
エアコンの吹き出し口のカビは見た目も不快ですが、それ以上に健康被害や故障のリスクが高まります。
快適かつ安全な空気環境で暮らすためにも、エアコンのメンテナンスは欠かさないようにしましょう。